【本末転倒な話】スマホから顔を上げて周りを見てみませんか?

先日、JRに乗っていた時の事です。

車内は満員状態。ある駅で座っていた人が数人降り、更に多くの人が乗って来られました。

ここまではよくある光景ですよね。

 

私は4人掛けの席の前に立っていました。

空いた席には私の隣に立っていた熟年の女性がスッと座られ、私の隣には、今度は若い女性が乗って来られました。

 

席に着かれた女性はいきなりバックからノートパソコンを出し、昔ながらの大きなヘッドホンを装着されました。

ちょっと驚くくらい、なかなか大装備な感じです😅

 

 

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パソコンと一緒にテキストも持っておられて、どうやら『介護福祉士』の資格の勉強をされているようです。

人様に役立つお仕事ですし、頑張っておられるので、それはそれで素晴らしいのですが、、、

 

私の隣の若い女性は乗車して来た時から動きに違和感を感じました。

何気に足元を拝見すると、靴下の上に出ている足は明らかに義足でした。

荷物も、重たそうで少しハアハアと息切れをされていました。

「大丈夫ですか?」

声を掛けると

「大丈夫です。」

 

うーん、大丈夫そうではない💦💦

 

「荷物を持ちましょうか?」

遠慮せず

「ありがとうございます」

初対面の私に預けてくれました。

「やっぱりシンドイんだ」

そう、思いました。

 

目の前のパソコンヘッドホン女性は相変わらず、画面を睨んでおられます。

 

周りに義足の女性を気にしている人はいませんでした。

 

しばらくすると、若い義足の女性が胸の辺りを押さえて苦しそうにし始めました。

 

私 おいおい、困った💧💧

 

「苦しいんですか?」

「はい、少し」

正直に答えられます。

 

私  キョロキョロ

 

あー仕方ない

 

「すみません、この方具合が悪そうなのですが、どなたか席を譲って下さる方はいらっしゃいませんか?」

思い切って声を掛けました。

 

多少ザワザワ、、、

多少キョロキョロ、、、

 

誰も代わってくれない💧💧

ちょっと悲しかった(´;ω;`)

こんな感じでした。。

 

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画像:https://www.keio.co.jp/gallery/manner/27/top01.html

 

周囲で座っておられる方も、まあまあ年配の方が多かったので皆さんお疲れだったのかな。パッと席を立って代わってくれる若者が現れて欲しかったです。。

 

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画像:https://www.keio.co.jp/gallery/manner/27/top01.html

 

若い義足の女性は相変わらず苦しそうです。一見して義足と分らないし、勝手に『この方義足なんです』とも言えないし・・

 

困ったな、、次第に腹が立ってきました。

目の前のパソコンヘッドホン女性は聞こえないのか、全く反応ありません。

周りのザワザワも全く気がつかないのでしょうか?

私は将来介護が必要になっても、この人には介護して欲しくないと思いました。

 

何の為に介護福祉士の勉強をしているの?

 

目の前の人が苦しそうな事に気づきもしないで😠

 

次の駅に到着して、少し離れた席から、降りられる別の女性が

「こちらどうぞ」

と言ってくださり、

若い義足の女性はやっと座ることが出来ました。

 

パソコンヘッドホン女性は居眠りを始めました😩

 

障害のある人や介護が必要な人を助けたいという想いはお持ちなのだと信じたいですが、本末転倒とは正にこの事です。

 

目の前の人や環境や状況に目を向ける事、改めて大切だと実感した良い経験でした。

 

JR西日本でも啓発のポスターを作製されています。少し趣旨は違うかもしれませんが、スマホばかり見ていては大切な事を見失ってしまいます。

このような啓発は大切ですね(*^-^*)

 

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 歩きスマホをしている人にどうやったら駅のポスターを見てもらえるのか、考えて作りました。:JR西日本

 

今、偶然電車の中でこの記事を読んでくださった方、ちょっと周りを見回して見ませんか?(*^^)

もしかしたら、目の前に困っている人がいるかもしれませんよ。