助けられなかった命
助けてあげられなかった、どうしようも無かった。。
心に重くのしかかって離れない出来事でした。せめてこの思いを文章にしてとどめておきたい。
星になった小さな命は
お星さまになったのは「亀さん」です。
職場のすぐ横に道路を挟んで川があり、その川に亀さんは住んでいました。また職場のガーデンにプールがあり水や樹木が多いので餌になる虫が多いのでしょうか。
以前から川とガーデンの間の道路を亀が横断している姿はよく目撃されていました。常々危ないなあと思っていたらとうとう(≧▽≦)
出勤途中、職場の目の前の道路で亀が車にひかれていました。
足まで含めたら30センチくらいある大きな亀です。
「うわぁっ」と思っていったん避けて通り過ぎました。
でも、車を止めて見たらまだ生きている。
でも自力では動けない悲惨な状況でした。
このまま放置したらさらにひかれてもっと可哀想な状況になる、そう思い車で道路をふさぎ遅刻を覚悟で川の傍に移動しました。
かなり出血もあり、結婚式場の前の道路に悲惨なものを散乱させておくわけにもいかないので、これも仕事の内と判断しました。
見たくない人は見ないでくださいね。
モザイクを掛けましたが、分りますよね、甲羅は完全に断裂し、内臓がかなり出ています。
出血も多い。持ち上げた時も体全体がバラバラになりそうな感覚が有りました。
車に積んであった軍手が血で赤くなりました。
痛いだろうな・・苦しいだろうな・・・
泣けてきました。
助けたい!その命
病院に連れて行ってあげたい、でも「亀」を?この状態から助かる?
葛藤しました。犬や猫なら迷わず病院に連れて行くのに・・何故?
亀の命も同じ命だよ!
葛藤しながらも職場に向かいました。
自分が嫌になりました。
朝の清掃をしながら、泣けてきました。私は見捨てたんだと・・・
泣いていたら不信に思われるので数人に話ました。
ある男性は「(なんだ)亀ですか・・」と一瞬笑いました。
そんなものですか?
私がおかしいですか?
更に悲しくなりました。
その後、知識の有る方に相談したら、亀は甲羅が割れてしまったら致命的だと教えてもらいました。
もう、どうしようもないと。
私の目から見ても助からないだろうと思えるくらいの状態だったので完全に諦める事ができました。
せめて川の傍に移動してくれてありがとう、と言ってくれた人もいたので少し救われました。
もしもし亀よ亀さんよ
次生まれて来たら車には気をつけるんだよ
しばらくは天国で安らかに過ごしてね。
RIP