『チチ」は韓国語で「愛情」という意味です。
この素晴らしい笑顔を取り戻すまでに、彼女が経験した壮絶な過去をご存知でしょうか?
アメリカで幸せに暮らしているゴールデンレトリバーmixの『チチ』をご紹介します。
犬肉工場で発見された『チチ』
『チチ』は韓国の犬肉工場で生きたままゴミ袋に入れられてゴミ置き場に捨てられていたところをARME(Animal・rescue・media&education)という動物保護団体に発見されました。
2016年1月5日のことです。
チチが捨てられていた理由
捨てられるまでのチチは暗い倉庫のなかで足を縛られ、逆さまに吊り下げられていたのです!!
しかも発見されたときのチチの体は「叩いたら肉が柔らかくなる」という愚かな迷信の為に棒で何度も叩かれ、打撲のあざや切り傷だらけでした。
足を縛られたまま長時間吊るされていたため、チチの足は骨まで見えるくらい肉がえぐれ腐敗し始めていました。
※閲覧注意です。
多くの犬や猫がその工場では命を落とします。
チチも売り物にならないと判断され、生きたまま捨てられたのです。捨てられた時でさえ足は縛られたままでした。
チチのレスキュー&治療の開始
足切断前のチチ
チチはすぐに病院に連れていかれ治療が施されました。足は包帯等でグルグル巻きです。まだ不安そうな表情です。
こちらの写真と動画はまだ、足を切断前の様子です。
1月5日は韓国犬肉工場から『チチ』ちゃんが救出された日です。
— しばっちょまま (@shibachomama) 2018年1月10日
足を無くしても懸命に生きています。。https://t.co/0CqqcyTTNS#チチ #犬肉残酷 #犬肉反対 pic.twitter.com/V7Lyn3M2lQ
チチの足は切断されることに
残念ながら、チチの足は完全に壊死しており、切断するしかありませんでした。
レスキュー5日後、1月10日。手術直後のチチです。
手術の翌日には体を起こすことが出来ました。
笑顔を取り戻すチチ
1月末ごろの様子です。次第に病院スタッフに心を許す様子が分ります。
2月1日。笑顔が見え始めました!おもちゃをもらって嬉しそうです。
歩く訓練を始めたチチ
病院スタッフはチチの為に様々な歩行器具を準備して試行錯誤されています。
よいしょっと!
チチちゃん、頑張って!!
再び歩き始めたチチ
2月24日にはこんな姿が公開されました。手術から1カ月半、チチちゃん頑張ったね!!
病院内を歩いています。
よーい、ドン!
ボールをgetしましたーー(*^-^*)
チチは遊ぶのが大好きで、おやつも喜んで食べます。人にもすぐ慣れて甘えます。もしかしたら、盗まれた元ペットだったかもしれないと考えられています。
アメリカに旅立つチチ
チチに新しい家族が
2016年3月 チチに新しい家族が出来ました。
アメリカのアリゾナ州フェニックスで新しい家族との新生活が始まりました。
芝生がとても気持ち良さそうです。歩行器無しで歩き回ります。
こちらは空港へ出発前のチチです。わかるのでしょうか、嬉しそうですね。
まだ試練が続くチチ
2016年4月
新しい家族のもとで幸せに暮らし始めたチチ。しかしこの頃はまだ、右足に痛みがあったようです。レーザー治療が続いていました。
また、心臓に寄生虫が発見されましたが、それも治療可能との結果が出たので治療が続けられました。
過酷な環境にいた後遺症はまだまだチチに試練を与えます。
でもチチは世界中の人が応援しています。
靴下のプレゼントもこんなに届きました。
チチに新しい犬のお友達も
新しい家には犬のお友達もいました、いえ、お友達というよりは家族ですね♡
ちょっと貫禄負けしてる?(笑)
先輩犬ハリーとはとても仲良しです。
最高の笑顔ですね♡
新しい義足も作ってもらいました
2016年9月
病院で作ってもらった歩行器ではなかなかうまく歩けなかったチチに新しい義足が出来ました。これでますます活動しやすくなります。
違和感は少ないようです。義足付けたままでこんな格好も披露してくれました。
(笑)癒されますね~
チチの犬生はまだまだ続きます。
痛い・苦しい・悲しい・・物凄く辛い思いをした分、最高に幸せになって欲しいです。
そんなチチは、自身が笑顔になる事によって周りの人々を幸せにしてくれます。
この後セラピー犬として活躍するようになるんです。なんと素晴らしいことでしょう!!
2017年の活躍の様子と2018年新年を迎えるまでを次に記載しますね。
※写真:Chi Chi Rescue Dog Facebookより 転載しました。
※内容:私なりに訳させていただきました。